雑感のススメ

三浦大知を摂って生きている

三浦大知「球体」とは一体何なのか

先日、三浦大知の独演「球体」の世界同時上映がYouTubeにて行われた。

 

2018年に独演を行い、アルバム「球体」を発表してから、三浦大知ファンの多くの心にずっとこの作品が残っている。それは単に「いいアルバムだ」「ダンスかっこよかった」などという陳腐なものではない。

アルバムを通して歌とコレオで描かれる、深遠で捉えどころのない世界観。全曲日本語詞によって紡がれる難解な表現、比喩。様々な音楽的要素をブレンドし、単純なカテゴライズを許さないサウンド

 

 

ある架空の世界で描かれる時空を超えた17の物語は複雑に連鎖しそしてまた繰り返していく。
三浦大知とNao'ymtが贈るコンセプチュアルプロジェクト「球体」。
全編日本語で綴られた詞は感情と情景を描写する旋律と編曲に紡がれる。
文学的要素が融和する世界に誇りうる美しい国産音楽作品の誕生。

(三浦大知 OFFICIAL WEBSITEより引用)

 


三浦大知 (Daichi Miura) / NEW ALBUM「球体」(2018/7/11 ON SALE) -Teaser-

 

 

明らかにそれまで彼が作ってきた音楽とは異なるニュアンス。EXCITEやBlizzardなどの代表的ヒット曲からはまるで想像のつかない作品群である。3年半もの年月をかけ、作詞作曲家Nao'ymt(矢的直明)と作り上げた、濃密で不思議なこのアルバム。

 

そも矢的直明の詞というのは、all converge on "the one" や Be Myselfなどに代表されるように、日本語の持つ意味・語感・韻などをふんだんに使い、そこに英語詞や、印象に残るサビでのフレーズを絶妙なバランスで混ぜ合わせることで、オリジナリティやある種の中毒性を生み出しているのだと思う。その彼だからこそ、一つのストーリーを基にして全編日本語で描くという、現代日本の音楽シーンでは非常に難解なことをやってのけるのだ。そして音に関しても、この音を使うからこそ、物語の細かいニュアンス、言葉では容易に表せない(言葉で表すのは相応しくない)情景を鮮明に浮かび上がらせることができる、というものが随所に見られる。

 

そしてこのアルバムおよび独演で描かれる世界に、答えはない。発表から2年がたつが、無論として公式からの作品解釈、ライナーノーツのようなものは一切ない。これはリスナー一人一人が、独演を観て、アルバムを聴いて、感じたものが正解、ということなのだろう。

 

…しかしどんなアーティストの作品であっても、難解な詞のついたものは解釈をしたくなるのがリスナーの性というか悪い癖というか。実際自分は最初アルバムを聴いたとき、一切意味が分からなかった。全体のストーリーもさっぱりで、曲ごとの詞の表現もさっぱり。さながら結論の出ない推理小説の読後のように、謎が頭に残る。

それでもひたすら強く感じたのは、「俺はとんでもない作品に、とんでもないアーティストに出会ってしまった」ということ。頭での理解を、心での共感を超えた、日本人としての潜在的感性とでも言うべきものが呼び起こされたような感覚。

 

それから数々の考察サイトをあさり、幾度となくアルバムを聴き返した。そして今回改めて独演を観て、全曲全歌詞の解釈をするに至りました。すごいはしょったけど。

実際やってみて思うのは大知と矢的直明は化け物タッグだということ。文字の一つに至るまで一切無駄がない。詞、曲、タイトル、歌声、ダンス、演出、全てがこの世界観を見事に表している。めちゃくちゃなこと言うと、ストーリーの根底そのもの、大枠については誰しも想像したことあるような話なのに、それを唯一無二の表現、結末に落とし込んでいる。この結末だからこそ、このアルバムは「球体」であることができる。…そろそろ何言ってるか自分でも分かんなくなってきたな。 まあまとめるならこれはもう日本の音楽とかそんなレベル超えて「文学」「芸術」だってことですね。

 

 

そんなわけで全17曲、いくつかのサイトの考察を参考にさせて頂き、全歌詞の解釈、ストーリーの考察をしました。あくまで個人の解釈である上に、Nao'ymtの日本語レベルが高すぎてマジで理解できないものもチラホラありますが、ご容赦願いたいと思います。

 

参考にさせて頂いたサイト

https://ameblo.jp/sally-dm/entry-12391770209.html

https://takumi0126.hatenadiary.com/

 

 

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