雑感のススメ

三浦大知を摂って生きている

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

球体解釈 6.テレパシー

前曲↓ nfield.hatenablog.com 君をめぐって、過去と現在が交錯する。 夕立が響く 鉄橋の下 かつて君と雨宿りをした、思い出の地を訪れる。 頬伝う雨粒 君はふざけて 指で拭いながら言う 「泣かないで」 夕立に濡れた頬を涙に見立てて、泣き虫な君が自分をふ…

球体解釈 5.淡水魚

前曲↓ nfield.hatenablog.com 濁った水底のような、くぐもった不穏なメロディが耳を這う。 君を映す水滴 空を覆う彗星 水滴に君の姿を見る。彗星は古来、不吉の象徴。 変わってしまったのは誰 探しているうちにやがて しまいこんだ本音に 埃が積もる 変わり…

球体解釈 4.閾

前曲↓nfield.hatenablog.com 孤独な部屋から、場面は転換を迎える。 ベッドを押し込んだ後、男は半球状の器を持ち出す。そしてどこからか用意した水槽から、水を注ぐ。空へ静かに浮かび上がる器に少し躊躇いがちに硝子壜を入れ、曲は「淡水魚」へと移ってい…

球体解釈 3.硝子壜

前曲↓ nfield.hatenablog.com 「序詞」と同じ部屋で、下弦の月夜に男が唄う。 晴れた日よりも雨の日が好きで 冷めたふりしていつも泣き虫で 思い出される、君のこと。 鉛色に染まる部屋の中で 君が置いていった硝子壜だけが 色を集めて光反射して ただひとつ…

球体解釈 2.円環

前曲↓nfield.hatenablog.com フレーズが回り続けるかのように繰り返されるイントロ。 水滴の音で開いた曲に合わせ、白いシャツの男がマイクを持ち、少しの笑みを浮かべながら、円環の中心で踊る。 バックでは歌詞に対応した映像が次々と流れていく。 見慣れ…

球体解釈 1.序詞

汽笛。 船の汽笛と、それに呼応するような波音から曲は幕を開ける。二つは混ざり合い、徐々に差し迫る。緊迫感を醸し出す音は、詞とともにプツリとやむ。 暗い部屋の隅に、一人佇む男。 思えばこれまでの人生 海原に浮かぶ一艘の船 身を粉にし得た対価で ど…

三浦大知「球体」とは一体何なのか

先日、三浦大知の独演「球体」の世界同時上映がYouTubeにて行われた。 7月23日(木)21:00より「球体」独演をYouTube Premieres(プレミア公開)で世界同時再上映を行います!YouTube Premieresは、映画のプレミア上映のように、リアルタイムに同じコンテンツ…