雑感のススメ

三浦大知を摂って生きている

三浦大知のONE ENDツアーがいかにヤバいのか

Amazon.co.jp | DAICHI MIURA LIVE TOUR ONE END in 大阪城ホール(DVD2 ...

三浦大知のライブツアー"ONE END"の大阪城ホール公演の映像がYoutubeにて一ヶ月限定公開。事件です。avexがやっと重い腰を上げてくれました。

 

avex所属の他のアーティストが数日限定とはいえわんさかライブ公開してたので、「いや真っ先に公開すべきは三浦の大知では?」というオタクの悪い癖が出てしまってたんですけど、ありがとうございます。

というのも大知のライブは他のアーティストと一線を画していて、聴覚は言うまでもなく、視覚をフルに活用してこそ楽しめるんですよ。極端なこと言うとライブの途中に視覚か聴覚のどっちか奪われてもどっちか生きてりゃ楽しめる。

このONE ENDツアーホール公演では初のセンターステージが使われていて、360°、縦横無尽に大知が駆け回ります。タオル振り回して歌いながらステージ一周するとかいう部活の理不尽なアップみたいなことしてる。

 

他にもDMダンサーに新たな面子が加わったり、アルバム「球体」の収録曲が披露されたり、もちろん新曲も存分に楽しめる、BEST HITを経て進化したライブとなっております。一ヶ月間公開しているので一日一曲見ても間に合います。

以下、深いネタバレをしない程度に軽く感想をぐだぐだ書いていきますが、考えてみれば一番のネタバレ箇所、言葉で書いて伝わらないんで意味ない。

 

 

 

 

1.Be Myself

オープニングのインストがかっこよすぎるので音源化お願いします

一曲目からこれを選ぶ時点で自信に満ち溢れてる気しかしないんだけど、カーテン状のスクリーンに超どアップで大知が映る演出が強気過ぎて絶句。

そりゃ悲鳴も上がるわ。

何度でも言いますがこの曲はシンセの音が美し過ぎて耳が溶けていきます。

 

 

2.Unlock
イントロのぶちあがる激しいドラムアレンジが最高。

ライブではすっかり定番でありながら、イントロや2Aメロのアレンジや、2サビの絶対最難理解再現不能片手側転ソロパートが飽きを感じさせない。ぶっちゃけソロパートとラスサビの「ァ"オ!!!!」を聴くために聴いてる。過言。

ちゃんと語ると各ダンサーとの共演がしっかり見れるので「全員ダンス上手っっっ」などという頭の悪い感想が浮かぶ。特にダンサーMiuさんとのバッチバチのシーンはマジで最高ですね。

 

 

 

3.硝子壜

まさかのここで球体。

独演時も重苦しく独特な雰囲気に包まれたこの曲、ライブアレンジによりポップソング感は増したがそれでもやっぱり悲しい。ほどけない。

後半で感情が爆発する定点撮影シーン見たら一生消えない鳥肌というやつが立ちます。もうあの15秒CMにして流したらどうすかね。

 

4.Inside Your Head

このツアーでの大きな特徴の一つが、ノンストップのミックス。曲どうしの隙間を無くして、流れるように次の曲に繋げることで、観客にもダンサーにも大知にも休む暇を与えない悪魔の所業。

ドアトゥジ以来の懐かしソング。歌唱力が仙人の域に達した今の大知が歌うことでもはや別の曲というかカバーに聴こえる。「I'll give you all I have」の「ア"イハァァブ!!」がめちゃくちゃ好き。

 

5.(RE)PLAY

言うことなし!

100回くらい歌ってるはずなのに歌詞ど忘れする三浦大知七不思議。

 

6.Perfect Day Off

ブレイクタイム。360°ステージを活かした全員でのウェーブ、めちゃくちゃキレイでした。

 

7.FEVER

セクシータイム開始。ただ残念ながらセクシーさではBEST HITの圧勝です。あれはアカン。

 

8.Can You See Our Flag Wavin' In The Sky?

音色を抑えた静かで柔らかいアレンジ。パーカッションの音が小気味いい。

こちらもBEST HITよりも上品さに重きを置いている感じ(BEST HITが下品って意味ではない)。

 

9.Breathless

 こんなものをYoutubeで公開されたらBANされますよ、何考えてるんですか?

360°どこから見てもセクシーもいいんですけど、国際フォーラムのセクシーシルエットも好きです。

 

10.ふれあうだけで~Always with you~

原曲よりピアノメインのアレンジ。こうして聴くと大知の声の「聖」がはっきり分かる。

どうでもいいですがチャット欄に「声がニベア」っていうコメントめちゃくちゃあって笑ってしまった。

 

11.世界

ギター一本、たった一人での弾き語り。大知は演奏が途切れる静寂すら己が楽器に変える末恐ろしい力を持っています。

ただ、初めてこの曲を聴いた人は原曲を聴いてないのが本当に惜しい。ライブだけだとただ単に純粋な思いを綴ったバラードに聴こえるんですけど、アルバム「球体」を通してこれを聴くともはや別の曲。個人的にはアルバムの方が126745倍好きです。

曲単体として聴いても十分通用するんですが、アルバムの流れを踏まえると人生観を変えかねないとんでもない曲に化けます。

 

 

(実際のライブではここで星野源の「アイデア」をカバーし自身が振り付けしたダンスを踊るとかいう両ファン失神確定イベントがありますが大人の事情でカットです、マジで納得いかない)

 

 

12.DIVE!

後半戦開始。「皆さんいけますか」って毎回煽ってくれるけど、普通に考えて10曲歌い続けてる大知に行けるかどうか訊かれるのっておかしくないですか。大知、体力っていう概念捨てたのか?

間奏部分をDMクルー必殺の大胆アレンジにするという豪華っぷり。ベース渋すぎドラム強すぎシンセ奇麗すぎDJ上手すぎギター爽やかすぎでもう後半戦堪能した。

かと思ったらダンサー再登場。久々に見たな。余談なんですけど、後半戦のダンサーの衣装、過去一カッコよくないですか。

そして大知お着替え終了。ダンサーと対を成して映える白を基調としたジャケット。絶対暑いだろって思ったのはナイショ

 

 

13.Cry & Fight

スポットライトを大知に照らし、シリアスな空気の中、アカペラダンスから幕開け。

広いステージを駆け巡りながら各ダンサーと一対一のようなスタイルでダンスを展開。やっぱりサビ後のシンゴメンとのシーンが胸熱すぎる。

この曲を始めとして今回のホールツアーではスクリーンのCG映像がない代わりに今まで以上に照明に力が入っていて、Cry&Fightでは赤と白をベースにした照明がMVを彷彿とさせていて素晴らしい。

あと歌い上げた時の大知の余裕を残しつつもやり切った感のある表情、イケメンに相違ない。締めのモッチーのドラムまで旨い。

 

 

14.飛行船

アルバムの中でも一際耳に残るこの曲。独演はもちろん、アルバムのリードナンバー的存在で音楽番組でも何度か披露されている。が、正直、世界とか硝子壜に比べると曲単体で成立しにくい、アルバムの物語を踏まえないと歌詞の意味が十全に理解しにくい(ただでさえ難しい)曲だと思うので、飛行船だけテレビで披露しても大半の客は「何歌ってんだこれ」ってなる気がします。どうでもいいけど。

 

そして独演を別とすればこの大阪城ホールでの飛行船がナンバーワンです。多分。あんだけ前曲で動いたので見た目以上に大知には疲労が溜まっていて、かつサビの歌唱難度は随一なのでもう見るからにしんどそう。

しかしそれをもろともせず、噛みも詰まりもせず歌い上げた挙句トップクラスのフリーダンスを叩き出す。尺八のメロをバックに踊るんですが、音の取り方がヤバい。「そんな音ダンスに繋げるか」っていう細かなリズムまで拾い上げる。何より速い。

加えてこの曲、バンドアレンジもピカイチ。ラストの生命力溢れる爆発みたいなダンスにギターやドラム、シンセの重厚な音が死ぬほどマッチしてる。これ音源化しねえかな、マジで。

 

そして青一色の照明に代わり、曲も終盤に。

 

その時、歴史が動いた。

 

 

 

「……揺れる瞳はまるでBlack Hole」

 

 

15.Black Hole

何が起こったか一瞬分からなくなるほどの、あまりにも自然な歌い出し。流れてる音は飛行船なのに大知が歌ってるのは

Black Hole

 

歌い出しの時に客席からわずかに悲鳴が漏れてるんですが、その人は間違いなく失神してるし他の人は衝撃過ぎて頭が追い付いてないんだと思います。

さすがの大知もここまで来ると息が切れ切れになり、声に鬼気が迫る。それがまた音源で決して味わえない味を生み出す。こうなると完全に化け物の域。音楽の鬼。

そして、始まる無音の空間。

 

寸分も狂わないダンスのコンビネーション。足音だけが鳴り響く静寂。ただただこの9人に目を奪われる。

無音ダンスが終わり、完璧なタイミングで演奏が炸裂。溢れ出す歓声。

ここで各ダンサーの見せ場、フリーダンスの応酬。いつもツアーで大知が必ずダンサーに敬意を表して見せ場を作るのだが、まさかこの曲でとは。とりあえずMacoto回り過ぎ。人間ゴマじゃん。

つーかPCでよく見て初めて気付いたんすけど、見せ場で踊ってる時他のダンサーも大知もちゃんと音に合わせて動いてんのね。テテテテテテ(プオンプオン)、テテテテテテ(プオンプオン)…のとこ。

あとサビ終わりのグオオン…グオオン…グヲヲヲヲヲの時に照明が同期して動く演出が超好きです。

2Bメロの正面からのカットが個人的にどストライク過ぎる。やっぱり個々のダンスもさながら全員で踊った時の一体感、そこから生まれる凄まじさから目が離せない。

ラスサビの大知の声が激しいオラオラになってんのとかも~~~~最高。鳥肌しか立たない。この「追い詰められた限界寸前の大知」はライブでしか見られない一つの大きな魅力。しかも加えて胸のアイソレーションのフェイクまであるとか完全にファンに止め刺しに来てる。

 

この「新生Black Hole」、確実にライブ史に残る最高傑作の一つです。

 

 

 

16.Blizzard

ライブも終盤戦。

中央ステージが変形し、氷のような青の照明に彩られる。煙の立ち込めるステージの真ん中で、ジャケットを脱いだ大知が高らかに叫び、曲が幕を開ける。

驚くことにあれだけキッツイどMセトリを経てもなお彼の歌声は弱らない。「鼓動が己に問いただす」「この宇宙の全てを照らす」のとこで「まだそんな声出るんですか…?」って若干引いた。

タイアップの効果もあり大人気を博したこのBlizzard、ライブで絶対爆発するタイプの曲だよなと思ってたんですが予想以上ですね。C&F並みの定番曲になるかも。

 

 

17.EXCITE

定番曲候補からのど定番曲。

なかなかお目にかかれないABメロぶっ通しでの振り付け。豪華過ぎる。あとダンサーが楽しそう過ぎる。めちゃくちゃ疲れてるはずなのに。DMクルーって「疲れ」という概念を捨てなければ入れない人智を超えた集団なのか…?

センターステージによって、客席のどこから見てもEXCITE。360°EXCITE。大阪城ホール総EXCITE。あと照明の配色どう見てもエグゼイドですありがとうございました。

ちなみに冒頭に書いたステージ一周熱唱コースはこの曲です。サラッとえぐいことやってる。

 

 

18.music

 なんだかんだでFEVERツアーから皆勤賞の曲。

DMクルーの凄さの一つに、「世界観を作り出す力」が挙げられる。曲の持つ世界、雰囲気、魅力を、一挙手一投足から表情まで使って表せるのだ。ちょっと前まで全神経集中させて無音で踊ってバカシリアスなムード作ってたのに、何もなかったかのようにニッコニコしてmusicやってる。そのギャップが恐ろしくも素晴らしい。難しいことを考えず、音楽に身を任せるだけで楽しめる空間を作り出している。

かと思いきやラスサビの華麗すぎるターン。教科書に載せろ。

あとホント楽しそうに歌うよね、大知。

 

 

19.Darkest Before Dawn

ついに最後の一曲。冒頭のコーラスを煽るところのストリングスのアレンジが美し過ぎて泣く。この曲はやはり大知だけでなく、会場全員で作り上げるものでなければ。

最後の最後まで大知は手を抜かないので、10秒ロングトーンもやっちゃう。さすがに声がかすれ気味だが、それでもやり切る。「まだそんな声出るのか…!」と嬉しくなる。正直この曲で大知の声はだいぶ限界を迎えてるんですけど、決して歌うことをやめない。これぞプロ。最後の最後まで、心から楽しそうに見える。それにつられてみんなが手を高く上げて歌う。

そしてダンスは全員最後までキレッキレです。最高でした。

 

 

 

 

 

Encore

20.Anchor

1時間半の疲労を5分で取り戻す男、三浦大知

信号より黄色してる黄色のライブTシャツをまとい、「アンコールありがとうございま~~~す!!」と軽快にステージに再び立つ。なんか…声の張り増してない?

胸に手を当て歌い始めたAnchor。いつものライブアレンジでなく、音源ベースでの披露。結局原曲が一番しっくり来るんだよなあ。

極めつけはラスト、マイクを口から遠ざけながらロングトーンを歌いきるとかいう最早理解不能なパフォーマンス。マイクが腰のあたりにあるのに、比喩でもなんでもなく、ホール中にその声が響き渡る。この上なく純粋な歌唱力で魅せる、声量神・三浦大知

 

 

ここでMC、ツアータイトル「ONE END」に込めた思いを語る。発表当初は「一つの終わり、終着点」的な意味だと個人的に思ってました。アホ。音楽を通して端を、ONE ENDを掴みあうことで繋がる。彼を一流アーティストたらしめる思いのこもった、スタイリッシュでとてもいいタイトルだと思います。

 

そして本当にラスト一曲。「え~~~~~~~」からの「元気残ってるんですね?」の流れ何回見ても好き。

 

 

21.Touch Me

さ…最後の最後にこの絶妙な選曲…さすがだぜ……

しかも今回のアレンジ、めちゃくちゃ洗練されててビビった。イントロのピアノのグリッサンド(指を流すように切れ目なく弾くアレ)、テクニカルなギターにスクラッチ、全ての音が光るようにキレイ。呼応するように大知の歌声もクッソ美しい。ライブ序盤かよ。ダンサーも再登場し、思い思いのダンスを見せていく。

そして見せ場、ステェップ!!!!

ライブもう終わるのに全員キレが強すぎてキレに殺される……一瞬ピタって止まるやつも動→静→動の流れ完成しすぎ……つけ入る隙がない……

 

ドゥユワナタァッチ!!!!!!

何でそんな声出るんだよ。ハチミツ一気飲みとかした?甘党のロッキー?

以前テレビで明石家さんまが「俺には喉が二つあるみたいなもんで、喉枯れても二つ目の声がある」みたいなこと当然みたいな顔で言ってたんですけど、もしかして大知……

 

DMクルー紹介も無事に終え、大団円でライブが締めくくられた。上條頌のリアクション可愛すぎだろ。

 

 

 

 

 

 

 こんな感じです。映像見てないとこの駄文が何書いてるかほとんど分からないと思うので百聞はなんとやらです。

 コメント欄を見てると「勉強やりながら見ようと思ったら集中できない」「初めて見たけど意味が分からない」みたいなのが多くてavexもファンもしてやったりって感じです。これを機にBlack Hole沼にはまる人間が増えますように...

余談ですが、この映像が収録された円盤には、ホールツアーよりも前の東京国際フォーラムでのライブ映像も収録されてます。そちらもDamnやらメドレーやらこっちとは違った魅力があるので金銭的余裕のある方は是非。

 

avexさん、この調子で球体独演も公開してええんやで……?

 

 

 

nfield.hatenablog.com